米子高専専攻科 研究補助金嘆願活動 報告書 Report on Petition for Research Grant Increase

報告日: 2025年10月9日 活動主体: 若林 遥大 (当時: 米子高専 専攻科2年)

本ページは、米子工業高等専門学校専攻科における研究補助金増額に関する嘆願活動の経緯と結果について報告するものです。本活動は、学術研究環境の改善を目指し、学生主体で実施されました。

1. 活動の背景と目的

専攻科生には研究活動を奨励するため、毎年2万円の補助金が支給されています。しかし、近年の物価上昇や交通費の増加により、この金額では学会参加等の必要経費を十分に賄えない状況が常態化していました。この経済的負担が学生の研究意欲を削ぎ、補助金が本来の目的を果たしていない現状を改善するため、後援会に対する嘆願活動を開始しました。

2. 嘆願内容

現状を打破するため、以下の4点を嘆願書として提出しました。

  • 物価高に合わせた補助金支給額の定常的な見直し
  • 年度末に未使用で余剰となった補助金の再分配制度の導入
  • 上記2点の同時実施
  • 学術雑誌等への論文投稿料への補助金利用拡大

3. 提出資料

本活動の実施にあたり、作成・提出した資料を情報公開の一環として共有します。(個人情報を含むものを除く)

4. 最終結果と所感

後援会からの書面通知により、研究補助金に関する規定が「専攻科学生一人につき同一年度内に20,000円」から「専攻科生学生一人につき在学中に40,000円」へと変更されることが決定しました。支給方法が明確化された点は前進と捉えています。

しかし、提案した他の要望(余剰金の再分配、利用用途の拡大など)は、誠に残念ながら今回の規定変更では見送られました。

本活動は、学生が研究環境の現状へ一石を投じたという点で、大変意義深いものであったと確信しています。この一連の活動が、今後の学生の研究活動の発展に繋がることを期待します。本報告をもって、米子高専後援会に対する本嘆願活動を終了といたします。